泡モルタル
泡モルタル

泡モルタル製品とは

泡モルタルとは、建築物の耐火・断熱性の向上、製品の軽量化を目的としたコンクリート製品の一種です。セメント、砂等に泡のもととなる薬剤を練り混ぜて製造します。当社では、家庭用の立水栓や、ダクト蓋と呼ばれる側溝に被せるプラスチック製容器の充填材として使用します。

泡モルタル製品

水飲み
一般的にコンクリート製品が持っている特徴からすると、比較的不得手と思われている、軽量、断熱、保冷、吸音等に優れた性能を持つうえ、経済的にも満足いただける製品です。
平板
平板
市街地の住宅・店舗用境界塀
市街地の住宅・店舗用境界塀
平板
平板
道路用吸音壁(一般道・高速道路)
道路用吸音壁(一般道・高速道路)
花壇材
花壇材
塀

泡モルタル製品製造の流れ

配合の決定

はじめに、泡モルタル製品の完成イメージや色合いをもとに、セメント(普通セメント・白セメント・エコセメント等)、砂、水、混和剤、顔料などの配合(混ぜ合わせる割合)を決定します。

型枠製造

泡モルタル製品の設計図面をもとに泡モルタル製品を製造するための鋼鉄製の型枠を設計します。型枠設計図面をもとに、鋼板・鋼棒・鋼管等の鋼鉄部材から寸法をとりパーツを切り出します。切り出した各部材を溶接して型枠を製作します。擬石コンクリート製品の完成形に細かい形状が含まれる場合は、シリコンゴムを鋼鉄製型枠の内部に貼りつける場合もあります。完成した型枠の検査を行います。
・各部の寸法は規格どおりか
・外観およびコンクリート打込み部分に傷やへこみはないか
・インサートなどの部品が装着される場合、穴位置などは規格どおりか 等

成形

型枠内に異物がないことを確認し、型枠に水性離型剤を塗布します。離型剤とは、コンクリートが固まったあと型枠から外す(脱型する)際、型枠から製品が簡単に外れるようにするためのものです。型枠に鉄筋、付属品を取り付けます。
配合により決められたセメント、砂、繊維、顔料、水などをミキサーで練り混ぜ、泡のもととなる薬剤を投入します。練り上がったコンクリートを型枠に投入し、バイブレーターで締め固めを行います。バイブレーターで締め固めを行うことによりコンクリートを型枠の隅々まで行きわたらせることができます。締め固め後、露出したコンクリート面(打設面)をコテ仕上げによって平らにならします。

養生・脱型

コンクリート打ち込み済みの型枠を養生室に搬入し、蒸気養生を行います。最高温度60℃を4時間保持するよう設定します。
養生後、型枠から製品を抜き取ります(脱型)。型枠から脱型後、コンクリートに水をかけながら散水養生を約2~3日行います。
その後、14日間気中養生を行います。気中養生とは、ただ何もしないで置いておくことです。コンクリート内で化学反応が進み、強度が増します。

仕上げ・補修

泡モルタルの性質上、擬石コンクリート製品のように表面加工を施すことはできませんが、塗装などで表面仕上げをすることは可能です。さらに外観を見て、角欠けががないか、表面に気泡がないかをチェックし、補修しなければならない箇所があれば、補修材を作り、穴埋めなどの補修を行います。

出荷前検査

・外観
傷や亀裂はないか。
角欠け・気泡などの補修もれはないか。
色むらはないか等。
・寸法
各部の寸法は適正か。
・数量
注文数と相違ないか。

梱包・出荷

木製パレットに泡モルタル製品を乗せ、動かないようにバンドで固定します。1枚のパレットに複数個の製品が乗る場合は、製品と製品の間に発泡スチロールやミラマット等の緩衝材をあてます。さらに荷崩れ防止や、製品表面の保護のため、製品を覆うように梱包用ラップやビニールで梱包します。路線便やチャーター便などご指定の運送方法にて出荷いたします。