この間、コンクリートの上でダンゴムシがじっとしているのを見た。ダンゴムシはお食事中...コンクリートを食べていたのかもしれない。おいしいの?体に悪そう!コンクリートにはカルシウムが含まれている。ダンゴムシの外側の殻はカルシウムでできているから生きていくのに必要な栄養素だ。

ダンゴムシがコンクリートを食べているようなところはたびたび観察されているけれど、実際のところ、どうやって食べているのか、どれほどのカルシウムを吸収できているのかはわかっていない。自然界では、サンゴや貝などの死骸が積もってできた石灰岩にカルシウムが含まれている。石灰岩が多い地域にダンゴムシがたくさん生息しているという話もある。ダンゴムシは死ぬまで脱皮を繰り返すからせっかくのカルシウムを捨てながら生きている。でも抜け殻もしっかり食べる。ダンゴムシって意外と雑食。落ち葉を食べて生きているイメージだけど、微生物や菌類も食べている。まさかコンクリートまでとはね。

ところで、カタツムリもコンクリートを食べちゃうらしい。背中にしょってる殻のためにカルシウムを入れてあげないといけないみたい。そしてコンクリートというと、最近目にするのが赤いダニ。このダニはコンクリートを食べているのではなく、花粉を食べているらしい。コンクリートは多孔質(表面に穴がたくさん開いている性質)で、そこに花粉が付着しやすい。

コンクリートって自然を寄せ付けないイメージだけど、想像以上に自然と共存しているところが、ちょっとうれしい。