うちの工場では、職人さんたちが少し手の空いたときに、ちょっとした遊び心で作品を作ってくれることがあります。今回はその一例として「ペン立て」や「ペーパーウェイト」を作ってくれました。

「事務所で使えー」と笑いながら持ってきてくれたのは、もちろんコンクリート製。工場にある余った骨材や石、さらにガラス片を思いつきで混ぜ込み、顔料を加えて色彩も工夫して仕上げられています。特に驚くのは、設計図もデザインの指示も一切なく、職人さんの感覚と経験だけで形になっていることです。

実際の作品を見てみると、そのユニークさが一目で伝わってきます。

ペーパーウェイト1枚目の写真は、丸みのある形のペーパーウェイト。小ぶりながらもガラス片がランダムに散りばめられ、光の加減でキラリと輝きます。机の上に置くだけで存在感があります。

ペン立て大2枚目は、どっしりとした四角いペン立て。側面全体に埋め込まれたガラスや石が模様となり、重厚感のある仕上がりになっています。まるでインテリアのオブジェのようです。

ペン立て小3枚目は、縦長のスリムなペン立て。ガラス片の色合いが下部は赤みを帯び、上部は白や緑が映えるグラデーションになっており、自然と目を引くデザインです。実際にペンを挿してみると、オフィス用品というよりアート作品のような雰囲気を醸し出します。

どの作品も即興で作られたとは思えないほど味わい深く、工場ならではの素材感が活かされています。既製品にはない独特の質感と温かみがあり、職人さんの「ものづくりの遊び心」が形になった瞬間を見るようです。

事務所に置かれたこれらの作品は、ちょっとした暇つぶしから生まれたものですが、日常の中に小さな彩りと驚きを加えてくれる存在になっています。